JJCLIP#32 メニエル病は薬でどこまで治せるのでしょうか?

まさひろ@メディカル担当です.
薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせでございます.

平成28年度第1回薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせ

開催日時:平成28年 4月17日(日曜日)
■午後20時45分頃 仮配信
■午後21時00分頃 本配信
なお配信時間は90分を予定しております.

※ツイキャス配信はこちらから→http://twitcasting.tv/89089314

ツイキャス司会進行は、精神科薬剤師くわばらひでのり@89089314先生です.
ご不明な点などありましたら, 薬剤師のジャーナルクラブFacebookページから、又はtwitterアカウント@pharmasahiroまでご連絡いただけると幸いです.

[症例29:メニエル病は薬でどこまで治せるのでしょうか?」

【仮想症例シナリオ】
あなたは, とある街の薬局の常勤薬剤師です.
1日の業務を終えて, 退勤しようとタイムカードを押そうとしたら,
今月から働き始めたばかりの新人薬剤師さんから声をかけられました.
いつもと違って, ちょっと元気がない様子の彼は, 次のような質問をしました.

「今日, メニエル病の患者さんにメリスロン®のことについて説明をしていたら, 患者さんからこんなこと言われちゃったんです.

“あのね薬剤師さん, この薬がどうやって効くとか, なんとなく言いたいことはわかるんだけれど,
私が知りたいのは,

[この薬で病気が治る可能性がどれくらいか]

なんだよね. そっちを教えて欲しいんだけど…”って.

薬の効き方は国試でもしっかり勉強したけれど,
患者さんが欲しい情報って, それだけじゃないんですよね.
そもそもこういう視点がなかった自分が情けないです.

先輩, あの薬ってどれくらい病気を治せるんですか?」

…新人くんの, 真摯な疑問に対して, これはしっかり応えようと思ったあなた.
「それなら, ここできっちり論文検索をしてみよう!」と一緒にPubMed検索をしてみました.
すると, 当該疾患・薬剤についての報告をすぐに見つけることができたので,
その場で早速読んでみることにしました.

患者情報:
 初発のメニエール病を発症した40代女性
 現病、既往、併用薬は今の所無し

[文献タイトルと出典]
Efficacy and safety of betahistine treatment in patients with Meniere’s disease: primary results of a long term, multicentre, double blind, randomised, placebo controlled, dose defining trial (BEMED trial).
Adrion C, Fischer CS, Wagner J, Gürkov R, Mansmann U, Strupp M; BEMED study group.
BMJ. 2016 Jan 21;352:h6816.
PMID:26797774
PubMed:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26797774
PDF → http://www.bmj.com/content/bmj/352/bmj.h6816.full.pdf

[使用するワークシート]
ランダム化比較試験を10分で吟味するポイント:
http://j.mp/jjclipsheet1
@syuichiao先生のブログより)


春うららとなりつつある穏やかな陽気.
みなさまいかがお過ごしでしょうか.

今回は新年度第 1回目ということで,
初学者, 初視聴者, 初心者大歓迎と銘打って,
RCTの批判的吟味方法とその適応をテーマとした論文抄読会といたします.

「身近な薬こそ, その根拠の有無と程度をしっかり把握する」

そんな想いを込めて作ったシナリオです.

エビデンスと実臨床をつなぐ架け橋へ.

いつものように, 放送中に頂くコメントへは随時お答えさせていただきます.
皆様にとって, 貴重で愉しい抄読会となれるよう鋭意努力いたします.

それでは, ネットの世界で皆様とお会いできることを心待ちにしております.

薬剤師のジャーナルクラブ(Japanese Journal Club for Clinical Pharmacists:JJCLIP)とは、薬剤師がEBMを実践するための学びの場を提供するSNSコミュニティです.現在は@89089314先生、@syuichiao先生、そしてわたくし@pharmasahiroの3名をコアメンバーとして運営しております.