第2回JJCLIPリアルワークショップ活動報告ならびにNPO法人アヘッドマップ設立のご案内

まさひろ@メディカル担当です.
薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせでございます.

平成28年度第3回薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせ

開催日時:平成28年6月19日(日曜日)
■午後20時45分頃 仮配信
■午後21時00分頃 本配信
なお配信時間は90分を予定しております.

※ツイキャス配信はこちらから→http://twitcasting.tv/89089314

ツイキャス司会進行は、精神科薬剤師くわばらひでのり@89089314先生です.
ご不明な点などありましたら, 薬剤師のジャーナルクラブFacebookページから、又はtwitterアカウント@pharmasahiroまでご連絡いただけると幸いです.


さて, ジャーナルクラブ開催とは銘打っておりますが,
今回は論文抄読会ではなく,

先日東京浅草にて開催させていただきました,
「薬剤師のジャーナルクラブリアルワークショップ」
http://kokucheese.com/event/index/389766/

の活動報告と,
JJCLIPの活動をさらに持続的に広めるべく,

NPO法人アヘッドマップ
Association for appropriate HEAlthcare Decision-MAking and Practice
(AHEADMAP)
「適切なヘルスケアの意思決定と実践のための集い」

設立のご案内をさせていただく予定でございます.

“薬剤師を含めたすべての医療職が,
EBMスタイルでの学びを実践し,
「EBM」なんて言葉が必要なくなる日が来ればいい.”

そんな私たちの想いを実現させるべく,
さらに活動を発展・継続させてゆく所存でございます.

これもひとえに, JJCLIPを視聴・応援してくださる皆さまの支えあってこそできることと愚考しております.
今後とも, みなさまからのご指導・ご鞭撻を賜りたく存じます.

それでは, ネットの世界で皆様とお会いできることを心待ちにしております.
どうぞよろしくお願いいたします.
JJCLIP山本

薬剤師のジャーナルクラブ(Japanese Journal Club for Clinical Pharmacists:JJCLIP)とは、薬剤師がEBMを実践するための学びの場を提供するSNSコミュニティです.現在は@89089314先生、@syuichiao先生、そしてわたくし@pharmasahiroの3名をコアメンバーとして運営しております.


JJCLIP#33 コレステロールを下げる薬で病気をどれだけ予防できるのでしょうか?

まさひろ@メディカル担当です.
薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせでございます.

平成28年度第2回薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせ

開催日時:平成28年5月29日(日曜日)
■午後20時45分頃 仮配信
■午後21時00分頃 本配信
なお配信時間は90分を予定しております.

※ツイキャス配信はこちらから→http://twitcasting.tv/89089314

ツイキャス司会進行は、精神科薬剤師くわばらひでのり@89089314先生です.
ご不明な点などありましたら, 薬剤師のジャーナルクラブFacebookページから、又はtwitterアカウント@pharmasahiroまでご連絡いただけると幸いです.

[症例 30:コレステロールを下げる薬で病気をどれだけ予防できるのでしょうか?」

【仮想症例シナリオ】
あなたは, とある街の薬局の薬剤師さんです.
今は5月下旬, GW前後の仕事の慌ただしさもようやくひと段落してきました.

来局される患者さんの流れが途切れて, ちょっと一息入れようとしたところ,
当薬局をかかりつけとしてくださっている方が来局され, 処方箋を出されて次のような質問をされました.

「自分みたいな年齢になればみーんなコレステロールの薬を飲んでいるよね. 今大きな仕事をしているし, できれば定年までしっかり働きたい. ふと思ったんだけれど, この薬を飲んでいれば, 自分も含めて, みんなちゃんと心臓とかの病気を防げるのかな?こういう質問って, あんまり病院ではできないんだよねぇ…」

[患者情報]
会社の重役を務めている50代なかばの男性
これまでに特に目立った病気をしていないが,
健康診断で脂質異常症と高血圧を指摘された3年前より, 以下の薬を服薬中

内服薬:
プラバスタチン錠10mg/Nx1
アムロジピン錠5mg/Nx1

あなたは, 目の前の患者さんにとって, この薬が本当に将来起こりうる疾患の発症を予防できるのか, 早速ネットで検索をしてみました.

すると, 当該薬剤についての論文を見つけることができましたので, その場で読んでみることにしました.

[文献タイトルと出典]
Primary prevention of cardiovascular disease with pravastatin in Japan (MEGA Study): a prospective randomised controlled trial.
Nakamura H et al.
Lancet. 2006 Sep 30;368(9542):1155-63.
PubMed:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17011942
PMID:17011942

フルテキストの入手についましてはPfizerPROのホームページ(要会員登録)
http://pfizerpro.jp/cs/sv/lancet/lancetC_D/generalcontents/1259694916988?aid=top_1st_document
もしくは, 論文タイトルでGoogle検索をかけるか, もし入手方法が分からない場合は,
主宰メンバーTwitterアカウント, Facebookメッセンジャー等でご連絡いただければ幸いです.

[使用するワークシート]
ランダム化比較試験を10分で吟味するポイント:
http://j.mp/jjclipsheet1
@syuichiao先生のブログより)


今回も前回に引き続き, 初学者さまを対象とした抄読会を企画させていただきました.

「身近な薬と病気こそリスクとベネフィットを具体的に」
第2弾でございます.

前回では時間の都合上, あまり解説できなかったところにも触れたいと思っております.

エビデンスと実臨床をつなぐ架け橋へ.

いつものように, 放送中に頂くコメントへは随時お答えさせていただきます.
皆様にとって, 貴重で愉しい抄読会となれるよう鋭意努力いたします.

それでは, ネットの世界で皆様とお会いできることを心待ちにしております.

薬剤師のジャーナルクラブ(Japanese Journal Club for Clinical Pharmacists:JJCLIP)とは、薬剤師がEBMを実践するための学びの場を提供するSNSコミュニティです.現在は@89089314先生、@syuichiao先生、そしてわたくし@pharmasahiroの3名をコアメンバーとして運営しております.


JJCLIP#32 メニエル病は薬でどこまで治せるのでしょうか?

まさひろ@メディカル担当です.
薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせでございます.

平成28年度第1回薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせ

開催日時:平成28年 4月17日(日曜日)
■午後20時45分頃 仮配信
■午後21時00分頃 本配信
なお配信時間は90分を予定しております.

※ツイキャス配信はこちらから→http://twitcasting.tv/89089314

ツイキャス司会進行は、精神科薬剤師くわばらひでのり@89089314先生です.
ご不明な点などありましたら, 薬剤師のジャーナルクラブFacebookページから、又はtwitterアカウント@pharmasahiroまでご連絡いただけると幸いです.

[症例29:メニエル病は薬でどこまで治せるのでしょうか?」

【仮想症例シナリオ】
あなたは, とある街の薬局の常勤薬剤師です.
1日の業務を終えて, 退勤しようとタイムカードを押そうとしたら,
今月から働き始めたばかりの新人薬剤師さんから声をかけられました.
いつもと違って, ちょっと元気がない様子の彼は, 次のような質問をしました.

「今日, メニエル病の患者さんにメリスロン®のことについて説明をしていたら, 患者さんからこんなこと言われちゃったんです.

“あのね薬剤師さん, この薬がどうやって効くとか, なんとなく言いたいことはわかるんだけれど,
私が知りたいのは,

[この薬で病気が治る可能性がどれくらいか]

なんだよね. そっちを教えて欲しいんだけど…”って.

薬の効き方は国試でもしっかり勉強したけれど,
患者さんが欲しい情報って, それだけじゃないんですよね.
そもそもこういう視点がなかった自分が情けないです.

先輩, あの薬ってどれくらい病気を治せるんですか?」

…新人くんの, 真摯な疑問に対して, これはしっかり応えようと思ったあなた.
「それなら, ここできっちり論文検索をしてみよう!」と一緒にPubMed検索をしてみました.
すると, 当該疾患・薬剤についての報告をすぐに見つけることができたので,
その場で早速読んでみることにしました.

患者情報:
 初発のメニエール病を発症した40代女性
 現病、既往、併用薬は今の所無し

[文献タイトルと出典]
Efficacy and safety of betahistine treatment in patients with Meniere’s disease: primary results of a long term, multicentre, double blind, randomised, placebo controlled, dose defining trial (BEMED trial).
Adrion C, Fischer CS, Wagner J, Gürkov R, Mansmann U, Strupp M; BEMED study group.
BMJ. 2016 Jan 21;352:h6816.
PMID:26797774
PubMed:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26797774
PDF → http://www.bmj.com/content/bmj/352/bmj.h6816.full.pdf

[使用するワークシート]
ランダム化比較試験を10分で吟味するポイント:
http://j.mp/jjclipsheet1
@syuichiao先生のブログより)


春うららとなりつつある穏やかな陽気.
みなさまいかがお過ごしでしょうか.

今回は新年度第 1回目ということで,
初学者, 初視聴者, 初心者大歓迎と銘打って,
RCTの批判的吟味方法とその適応をテーマとした論文抄読会といたします.

「身近な薬こそ, その根拠の有無と程度をしっかり把握する」

そんな想いを込めて作ったシナリオです.

エビデンスと実臨床をつなぐ架け橋へ.

いつものように, 放送中に頂くコメントへは随時お答えさせていただきます.
皆様にとって, 貴重で愉しい抄読会となれるよう鋭意努力いたします.

それでは, ネットの世界で皆様とお会いできることを心待ちにしております.

薬剤師のジャーナルクラブ(Japanese Journal Club for Clinical Pharmacists:JJCLIP)とは、薬剤師がEBMを実践するための学びの場を提供するSNSコミュニティです.現在は@89089314先生、@syuichiao先生、そしてわたくし@pharmasahiroの3名をコアメンバーとして運営しております.


JJCLIP#31 (特別企画)コクランとNon-コクランで結果が違う?!

まさひろ@メディカル担当です.
薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせでございます.

平成27年度第12回薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせ

開催日時:平成28年 3月13日(日曜日)
■午後20時45分頃 仮配信
■午後21時00分頃 本配信
なお配信時間は90分を予定しております.

※ツイキャス配信はこちらから→http://twitcasting.tv/89089314

ツイキャス司会進行は、精神科薬剤師くわばらひでのり@89089314先生です.
ご不明な点などありましたら, 薬剤師のジャーナルクラブFacebookページから、又はtwitterアカウント@pharmasahiroまでご連絡いただけると幸いです.

[症例28:コクランとNon-コクランで結果が違う?!」

【仮想(症例)シナリオ】
あなたは, とある街の薬局に勤務する薬剤師です.
本日は公休日. のんびりとした朝です.
先日、EBMワークショップに参加して,
情報検索の方法とメタ分析の批判的吟味法を学んだばかり.

新しい武器を手に入れて,
自分も, 何かができるような気がして意気揚々としております.

ワークショップを振り返っていると, ふと,
「コクランのメタ分析ならば信用して良いだろう」
という言葉を思い出しました.
そう教わったのはいいものの, 果たして本当に,
手放しで信用して良いのだろうかと疑問に思ったあなた.

そんな思いを抱きながら, TwitterのTLを眺めていると,
「同じトピックでもコクランとnon-コクランでメタ分析の結果が異なる」
という論文が紹介されているではありませんか.

情報の批判的吟味の仕方を, もう一度復習しようと思ったあなたは,
早速, 朝一番でこの論文をダウンロードし, 読んでみることにしました.

[文献タイトルと出典]
Systematic Differences between Cochrane and Non-Cochrane Meta-Analyses on the Same Topic: A Matched Pair Analysis.
Useem J et al.
PLoS One. 2015 Dec 15;10(12):e0144980.
PMID:26671213
PubMed:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26671213/
PDF → こちらより無料でダウンロードできます.

[使用するワークシート]
メタ分析を10分で吟味するポイント:
http://j.mp/jjclipsheet2
@syuichiao先生のブログより)


今年度最後の抄読会ということで,
特別企画をご用意いたしました.

情報の吟味方法について,
エビデンスとは何かについて,

また,
エビデンスを適応することは善であり,
エビデンスを使わないことは悪なのだろうか,
そもそも正しさとは何か,
それはすぐに判断できることなのだろうか,

医療に善と悪という二元論が通用するのか

などについて, がっつり語り会えたらと思います.

エビデンスと実臨床をつなぐ架け橋へ.

いつものように, 放送中に頂くコメントへは随時お答えさせていただきます.
皆様にとって, 貴重で愉しい抄読会となれるよう鋭意努力いたします.

それでは, ネットの世界で皆様とお会いできることを心待ちにしております.

薬剤師のジャーナルクラブ(Japanese Journal Club for Clinical Pharmacists:JJCLIP)とは、薬剤師がEBMを実践するための学びの場を提供するSNSコミュニティです.現在は@89089314先生、@syuichiao先生、そしてわたくし@pharmasahiroの3名をコアメンバーとして運営しております.


JJCLIP#30 花粉ブロッククリームって効くんですか?

まさひろ@メディカル担当です.
薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせでございます.

平成27年度第11回薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせ

開催日時:平成28年2月14日(日曜日)
■午後20時45分頃 仮配信
■午後21時00分頃 本配信
なお配信時間は90分を予定しております.

※ツイキャス配信はこちらから→http://twitcasting.tv/89089314

ツイキャス司会進行は、精神科薬剤師くわばらひでのり@89089314先生です.
ご不明な点などありましたら, 薬剤師のジャーナルクラブFacebookページから、又はtwitterアカウント@pharmasahiroまでご連絡いただけると幸いです.

[症例 27:花粉ブロッククリームって効くんですか?」

【仮想症例シナリオ】
あなたは, とある市中病院勤務の薬剤師です.
インフルエンザと花粉症が流行し始め, 院内もバタバタと忙しさを増しています.
アクシデントの無いように薬剤部で通常の内勤をしていたところ,
いつも院内抄読会に一緒に参加している耳鼻咽喉科Dr.より相談の電話がかかってきました.

「今日の外来患者さんから『花粉ブロッククリームって効くんですか?』と質問されたんだ.
反射的に『効かないんじゃない?』と言ってしまっていつもの薬を処方しちゃったんだけれど,
こういう時こそちゃんと根拠を確かめないとなってちょっと後悔してるんだよね…. 先生, 情報もってないかな?」

「花粉ブロッククリーム?…エビデンスあるのかな???」と半信半疑にその場でPubMed検索をしたところ, 何と効果を検証した論文がありました.

Dr.とのディスカッションや患者さんへの対応に有用だと思ったあなたは, 早速その場でこの論文を読んでみることにしました.

[文献タイトルと出典]
Efficacy of pollen blocker cream in the treatment of allergic rhinitis.
Schwetz S et al.
Arch Otolaryngol Head Neck Surg. 2004 Aug;130(8):979-84.
PMID:15313870
PubMed:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15313870
PDF → http://archotol.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=647888
(全文フリーで入手可能ですが, あらかじめJAMAのサイトに無料登録が必要です)

[使用するワークシート]
ランダム化比較試験を10分で吟味するポイント:
http://j.mp/jjclipsheet1
@syuichiao先生のブログより)


インフルエンザが流行期に入りました.
皆さまご体調はいかがでしょうか.
手洗い・うがい, 忘れずに, です.

さて今回はちょっと変わったOTC医薬品のエビデンスをご紹介いたします.
「花粉ブロッククリーム?そんなん効くんかいな?」
なんて印象をお持ちのかたもいらっしゃるでしょう.

そんな臨床疑問から生まれたシナリオです.

こうした, ちょっとした疑問からでもエビデンスと戯れることができますし,
それを通じたEBMの実践も可能であると感じて頂けたらと思います.
(EBMは誰でもどこでもいつでもどんな状況でも実践が可能です)

エビデンスと実臨床をつなぐ架け橋へ.

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皆様にとって, 貴重で愉しい抄読会となれるよう鋭意努力いたします.

それでは, ネットの世界で皆様とお会いできることを心待ちにしております.

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セレンとコエンザイムQ10を摂取することで心血管死亡は防げるのでしょうか?

まさひろ@メディカル担当です.

今回はサプリメントに対する面白い論文を紹介いたします.

Reduced Cardiovascular Mortality 10 Years after Supplementation with Selenium and Coenzyme Q10 for Four Years: Follow-Up Results of a Prospective Randomized Double-Blind Placebo-Controlled Trial in Elderly Citizens.
Alehagen U et al., PLoS One. 2015 Dec 1;10(12):e0141641.
PMID:26624886
PubMed:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26624886
PDF → http://www.plosone.org/article/fetchObject.action?uri=info:doi/10.1371/journal.pone.0141641&representation=PDF
全文フリーで閲覧可能です.

【論文は妥当か?】

【Patient】 NYHA class I 〜III の高齢患者443人(平均年齢78歳)
【Exposure】 セレン:200μg/日及びコエンザイムQ10:200mg/日の摂取(221人)
【Comparison】 プラセボの摂取(222人)
【Outcome】 10年後における心血管死亡
研究デザイン 2重盲検ランダム化試験
1次アウトカムは明確か 明確である
アウトカムの種類 真のアウトカム
盲検化されているか されているが, 詳細は記載なし
ランダム化は最後まで保持されたのか ITT解析の記載はなく, かつ29.1%の脱落率
試験期間 48ヶ月
追跡期間 10年間

【結果はどうか?】

アウトカム 介入群 コントロール群 HR(95%CI)
心血管死亡 46人/221人 86/222人 0.51(0.36-0.74)

【結果をどう活用するか?】
スウェーデンにおける研究報告です.
それまでサプリメントに対しては「摂取してもしなくても対して健康には差はない」という報告が多かった(というか殆ど)だったのですが,
どうもそれを覆すような成果が発表されました.
ただし, ITT解析でもなく, かつ脱落も多いため結果をそもまま鵜呑みにもできないように思います.
なおかつ, サンプルサイズの計算に関する記載もなし.
有意差がつくまでフォローしていたのではとも考えられます.
とはいえ, 散々サプリメントに対して否定的な報告しかなかった中でのこの結果は注目に値するでしょう.


JJCLIP#29 子供の熱さましの薬はアセトアミノフェンが一番なのでしょうか?

まさひろ@メディカル担当です.
薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせでございます.

平成27年度第10回薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせ

開催日時:平成28年1月31日(日曜日)
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[症例 26:子供の熱さましの薬はアセトアミノフェンが一番なのでしょうか?」

【仮想症例シナリオ】
あなたはとある街のドラッグストアに勤務する薬剤師です.
年始の忙しさもちょうど落ち着いてきた1月末, とある男性がお店を訪ねてきました.
「幼稚園に通う5歳の娘がまた熱っぽいんだ. これって以前小児科を受診させた時にもらった薬を飲ませた方がいいのかな?それともまた受診して、別の薬をもらった方がいいのかな?早く元気になってほしいんだよねぇ…」

[男性の情報]
いつも当薬局で日用品の買い物から本人、ご家族の処方箋調剤も受け付けている常連さん
奥さまと共働きで, 今日は自分が娘さんの幼稚園のお迎え当番

[娘さんの情報]
特に喘息などの現病はなし
二週間前に近隣の小児科から解熱剤としてカロナール®が屯用処方され, 現在も残薬が数回分あるとのこと

あなたは, 小児の解熱薬でカロナール®以外にも妥当なものがあるかどうか調べたところ,
ちょうどお目当ての論文を見つけることができたので, その場で早速読んでみることにしました.

[文献タイトルと出典]
Paracetamol plus ibuprofen for the treatment of fever in children (PITCH):
randomised controlled trial.
Hay AD et al., BMJ. 2008 Sep 2;337:a1302
PMID: 18765450
PubMed:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18765450
PDF → http://www.bmj.com/content/bmj/337/bmj.a1302.full.pdf
(全文フリーで入手可能)

[使用するワークシート]
ランダム化比較試験を10分で吟味するポイント:
http://j.mp/jjclipsheet1
@syuichiao先生のブログより)


新年あけましておめでとうございます.
今年もJJCLIPをどうぞ宜しくお願い申し上げます.

暖冬も暖冬である今日この頃, 皆様ご体調はいかがでしょうか.
インフルエンザが例年と比べ流行していないとはいえ, くれぐれもご無理のないように, です.

さて, 小児の解熱薬.
アセトアミノフェンが真っ先に思いつくのはいいとして,
「本当にそれが今も妥当なのか?」
「もしアセトアミノフェンが飲めなかったら, 何か他に代替案はないのだろうか?」
「そもそも小児の熱を冷ますこと自体がどこまで妥当なのだろうか?」

そんな臨床疑問から生まれたシナリオです.
エビデンスと実臨床をつなぐ架け橋へ.

いつものように, 放送中に頂くコメントへは随時お答えさせていただきます.
皆様にとって, 貴重で愉しい抄読会となれるよう鋭意努力いたします.

それでは, ネットの世界で皆様とお会いできることを心待ちにしております.

薬剤師のジャーナルクラブ(Japanese Journal Club for Clinical Pharmacists:JJCLIP)とは、薬剤師がEBMを実践するための学びの場を提供するSNSコミュニティです.現在は@89089314先生、@syuichiao先生、そしてわたくし@pharmasahiroの3名をコアメンバーとして運営しております.


WPW症候群患者ではアブレーションを受けた方が長生きできるのでしょうか?

まさひろ@メディカル担当です.

Radiofrequency ablation of accessory pathways in patients with the Wolff-Parkinson-White syndrome: the long-term mortality and risk of atrial fibrillation.
Borregaard R et al., Europace. 2015 Jan;17(1):117-22.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25013013
PMID:25013013
全文フリーで閲覧可能です.
PDF → http://europace.oxfordjournals.org/content/europace/17/1/117.full.pdf

【論文は妥当か?】

【Patient】 WPW症候群患者でアブレーション(ラジオ波焼灼療法)を受けた362人
【Exposure】
【Comparison】 比較コホート群3619人
【Outcome】 全死亡及び心房細動の発症
研究デザイン 後ろ向きコホート研究
アウトカムの種類 真のアウトカム
調整した交絡因子は? 年齢及び性別
研究期間 1990年〜2011年

【結果はどうか?】

アウトカム アブレーション群 コントロール群 HR(95%CI)
全死亡 19人(5.3%) 193人(5.3%) 0.77 (0.47–1.25)
心房細動 34人 (9.3%) 68 (1.9%) 4.77 (3.05–7.43)

*併存疾患により調整済み

【結果をどう活用するか?】
デンマークにおける研究結果です.
WPW症候群患者ではアブレーションを受けることで, 比較コホート(つまり健常人群?)と同等の寿命が得られるのではないかと考えられます.
ただし, これまではアブレーションを実施すればWPW症候群はほぼ完治可能で, 心房細動への進展も抑制できると思っていたのでが,
どうもそういうわけではない可能性も出てきました.
ただし, 後ろ向きコホート研究の結果ですので, 仮説生成という側面もあると思います.
今後はprospectiveな研究報告が待たれます.


JJCLIP#28 インフルエンザワクチンの効果はどれくらい?

まさひろ@メディカル担当です.
薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせでございます.

平成27年度第9回薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせ

開催日時:平成27年12月20日(日曜日)
■午後20時45分頃 仮配信
■午後21時00分頃 本配信
なお配信時間は90分を予定しております.

※ツイキャス配信はこちらから→http://twitcasting.tv/89089314

ツイキャス司会進行は、精神科薬剤師くわばらひでのり@89089314先生です.
ご不明な点などありましたら, 薬剤師のジャーナルクラブFacebookページから、又はtwitterアカウント@pharmasahiroまでご連絡いただけると幸いです.

[症例 25:インフルエンザワクチンは効果はどれくらい?」

【仮想症例シナリオ】
あなたは, とある街の薬局に勤める薬剤師です.
今年もいよいよあとわずか. 薬局内も年末年始相応の忙しさになり, まさに師走状態です.
そんな中, 同僚の一人から, 次のような質問を受けました.

「インフルエンザワクチン, やっと先週打ってもらったよ. 医療従事者たるもの, 感染症にかかっちゃまずいし, 患者さんに移しでもしたらもっと良くないよね. ただ, 今まではなんとなく大事そうだから予防接種を受けていたけれど, 実際のところどうなのかな. 俺, 今までインフルエンザになんて一度もかかったことないけど, それってやっぱりワクチンのおかげなのかなぁ」

そんな, 同僚の独り言のような質問に, その場でうまく答えられなかったあなた.
今一度, ワクチンの効果を調べてみようと思い, Pubmedを検索してみました.
すると, ちょうどお目当ての論文を見つけることができました.

ただこの論文, コクランレビューという, なんと200ページを超える重厚なものです.
一瞬ひるんてしまったあなたですが, 「今年を締めくくるのにちょうどいい. たまには気合い入れてみるか」と, 腹をくくって早速読んでみることにしました.

[文献タイトルと出典]
Vaccines for preventing influenza in healthy adults.
Jefferson T et al., Cochrane Database Syst Rev. 2014 Mar 13;3:CD001269.
PubMed:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24623315
PDF → http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/14651858.CD001269.pub5/epdf
(全文フリーで入手可能)

[使用するワークシート]
メタ分析を10分で吟味するポイント:
http://j.mp/jjclipsheet2
@syuichiao先生のブログより)


おひさしぶりの更新&告知です.
遅くなってしまって申し訳ありません.

さて, シナリオにもあるように, 今年最後の抄読会にふさわしい,
重厚な論文にチャレンジしてみようではありませんか.

エビデンスと実臨床をつなぐ架け橋へ.

いつものように, 放送中に頂くコメントへは随時お答えさせていただきます.
皆様にとって, 貴重で愉しい抄読会となれるよう鋭意努力いたします.

それでは, ネットの世界で皆様とお会いできることを心待ちにしております.

薬剤師のジャーナルクラブ(Japanese Journal Club for Clinical Pharmacists:JJCLIP)とは、薬剤師がEBMを実践するための学びの場を提供するSNSコミュニティです.現在は@89089314先生、@syuichiao先生、そしてわたくし@pharmasahiroの3名をコアメンバーとして運営しております.


JJCLIP#27 風邪予防にはどんな生活習慣が有効なのでしょうか?

まさひろ@メディカル担当です.
薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせでございます.

平成27年度第8回薬剤師のジャーナルクラブ開催のお知らせ

開催日時:平成27年11月 8日(日曜日)
■午後20時45分頃 仮配信
■午後21時00分頃 本配信
なお配信時間は90分を予定しております.

※ツイキャス配信はこちらから→http://twitcasting.tv/89089314

ツイキャス司会進行は、精神科薬剤師くわばらひでのり@89089314先生です.
ご不明な点などありましたら, 薬剤師のジャーナルクラブFacebookページから、又はtwitterアカウント@pharmasahiroまでご連絡いただけると幸いです.

[症例 24:風邪予防にはどんな生活習慣が有効なのでしょうか?」

【仮想症例シナリオ】
あなたは, とあるドラッグストアに勤務する薬剤師です.
先月末から急に気温が下がり, いよいよ秋も深まってきたのかなとぼんやり感傷に耽っていたのですが,

実はこのところ, 勤務先の上司、同僚、部下が皆次々と体調不良でダウンしていることが悩みの種でありました.
一人欠勤して, 休養して回復したのち, 職場に復帰できたと思ったら, 別の人がまた同じような風邪症状でお休みするなど, 薬局内に風邪が流行しているようです.

「このまずい流れをどうにかして断ち切らないと!何か有益なアドバイスが周囲にできないだろうか?できれば来店されるお客さん、患者さんにも役立てられるような情報はないのだろうか?

そう奮起したあなたは, すぐにPubmedで文献検索をしてみました.

すると程なくして, 「風邪予防に対する運動の効果」なるタイトルの論文を見つけることができたので,
早速その場で読んでみることにしました.

[文献タイトルと出典]
The effect of exercise on prevention of the common cold: a meta-analysis of randomized controlled trial studies.
Lee HK et al., Korean J Fam Med. 2014 May;35(3):119-26

PubMed:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24921030
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(全文フリーで入手可能)

[使用するワークシート]
メタ分析を10分で吟味するポイント:
http://j.mp/jjclipsheet2
@syuichiao先生のブログより)


このところ気温がぐっと下がり, 秋の深みと冬の到来を予感させる今日この頃, みなさまいかがお過ごしでしょうか?
インフルエンザの予防接種もそろそろ開始となりますね.

ワクチンや薬といった外部のモノだけに頼るのではなく,
自分の体調を, 自分の生活習慣を通じて, 自分の手で整える.

そういった気持ちを持つことも, 決して悪くはないと僕自身は思っております.

「どんな習慣が身体にとって有益なのか」

そんな, ふとした前景疑問についても, 根拠を持って応えられるようになりませんか.

エビデンスと実臨床をつなぐ架け橋へ.

いつものように, 放送中に頂くコメントへは随時お答えさせていただきます.
皆様にとって, 貴重で愉しい抄読会となれるよう鋭意努力いたします.

それでは, ネットの世界で皆様とお会いできることを心待ちにしております.

薬剤師のジャーナルクラブ(Japanese Journal Club for Clinical Pharmacists:JJCLIP)とは、薬剤師がEBMを実践するための学びの場を提供するSNSコミュニティです.現在は@89089314先生、@syuichiao先生、そしてわたくし@pharmasahiroの3名をコアメンバーとして運営しております.